「伝わっているか?」小西利行

例えば、同じ内容を小学生と社会人に伝える時、私たちはごく自然に、相手が分かる言葉を選んでいるかと思います。

それはなぜかと言うと、小学生にこの言葉で話しても分からないだろう、ということが分かっているからです。相手が理解できるかどうか、ということを重視できているからです。

では自分とほとんど歳の変わらない人と話をする時はどうでしょうか。

昨今のコミュニケーション力の低下は、本当の意味での低下ではなく、ただ自分が伝えたいだけのコミュニケーションになってしまっているので、伝えているつもりになっているだけなのだと思います。

本当は伝え方、考え方が不足しているだけなのではないでしょうか。 

伝わっているか?

伝わっているか?

 

 この本を読むと、自分の伝え方不足、考え方不足が分かると同時に、自分はコミュニケーションが下手な人間だからどうしようもない、というネガティブな気持ちがポジティブに変わります。

自分で思っているよりも、それぞれが所持している言葉は多様な使い方が出来るんです。

私は、根本的な性格を変えずとも、今のままの自分で、ただ少し言葉の使い方を考えてみるだけで、コミュニケーションは楽しく、豊かになるんだなと思いました。

自分の話がなかなか伝わらないな、と感じている人にぜひ読んで頂きたいです。

(佐藤)